第7章 道徳 | 戸田山和久『哲学入門』
e.g.
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もとの論文に当たって出典を確認しようwint.icon #TODO 道徳的諸概念の中心
自己コントローラー +α はなにか
自己の進化
→ 人間の自由の基(ベース)
自己を構築する自由
↑ 言語 + 反省的思考
→ 自己づくりの自由
道徳的に重要な自由の概念との関係?
価値・好みは自分で決めて与えてきた
結果の責任も負う
必要性: 自己づくりの歴史が求められる
成長・移行: 責任なし→あり(幼児→成人)
スペクトラム
断絶してない
メカニズム決定論への反駁
(自由意志の)インフレ派への反論
伝統的な観念
操縦者
そんなものはない
組織化のパターンのこと
脱神話化版の自己
原自己
自己 → 原自己
自他の区別
e.g. 免疫
最小限の自己
(自己の)表象はなくてもいい
拡張としての自己の2段階の進化
身体の表象
自己モニター能力
basic blip
空間のみ
反省能力
行為主体の自己
理由と動機のモニター
ホントの自己
↑より、時空および内面に渡る統合が必要
その組織化のパターンが自己
拡張した自己も
e.g. リードしてるチーム
言語が必要
せめて意志統一wint.icon
言語 → 物語
⭕物語→自己
❌自己→物語
言語処理 → 物語(構築物)= 表現型 = 自己
言語機能は自己ではない
言うならば、社会的構築物
道徳的自己の条件
自己コントローラー + 首尾一貫性
物語的自己 → 反省的理由 → 首尾一貫
→ 自己によってコントロールされた自由
責任ある自由な行為
組織化されてる自己を経由した行為であること
人間に特有の責任ある意志的行為
伝統的な理解
しかし、決定論に弱い
責任がある(とみなせる)⇒ 自由がある(と判断する)
他行為可能性や決定論は問わない。
ゲーム(= 制度)への参加が要点
責任をとる実践が真の自由意志を生む。
未来の自己コントロールを増やす、自由を増やす。
反省することで再プログラミングの契機とする。
その時点での他行為可能性は問わない。
この実践は得
逆にできないと損
タカ↔ハト
血縁選択
規範の貫徹
騙す↔見破る
善い人間のフリ → 善い人間そのもの
敵を騙すにはまず味方(自分)からwint.icon
4. 下を参照
未来の自分との取り引き
善い人間になる性向
感情を利用
恥
罪悪感
→自由の拡大
誘惑に負けそう
後悔の予想で取引
自己変革
→道徳的エージェント
再プログラム可能性
これが step 4 相当
道徳的エージェントの要件
高度な自己モニタリング能力および予測能力
自己コントロール能力およびプログラミング能力
→単体では厳しい
→コミュニケーションの進化がこれを補佐した
コミュニケーション進化の補佐
言語能力の洗練
道徳の語彙
→モニタリング精度向上
相互に尋ねあう → 上記2能力の嵩上げ
→ 責任をとるという実践が生じる
概要
ref. 図29 参照
4ルートの進化
協力
表象
自己
自由
上記議論に対する不満点
人間的自由
役に立つフィクション
↑社会的構築物
ポモ的(再掲)
自由の信仰が必要条件
脆い構成物だ
デネットの意志に反して、幻想と見る余地が発生してる → 一般には不成立
経験的問題なので
自由意思なしの道徳?
『自由意志なしで生きる』
本当だろうか?
ハード非両立論の論証
行動と選択は3種ある(スペクトラム):
外部決定論的
部分的にランダム
完成にランダム
いずれでもない
cf. エージェントの自由と責任(のなさ)
∴ 自由も責任もない
3シナリオ: どちらかあるいは両方捨てる
自由意思なし、3つのストーリー
役立つフィクション
自由意思なし・責任あり
自由意思・責任なし
ハード{決定,非両立}論でも、道徳において、
残るもの
合理的行為者
消えるもの
自由と責任
伝統的な議論との対比
非難・賞賛
= 道徳の必要条件
すべて決定論が破壊する
善悪、正不正の区別
動機による⇒❌消える
∵決定∪ランダム
区別→非難・賞賛
これは消える
同上
残るもの
「罪を憎んで人を憎まず」のみ?
→ …ではない
e.g. 人格の良し悪し
さらに…
つまり、道徳は残る
→むしろ倫理的に純粋。高純度な倫理的生活が可能。
ポスト自由意志社会
やったこと→起ったこと
犯罪 → 病症
影響
i.e. 不道徳な行為の扱い
矯正よりは治療の対象
立場
応報主義
合法な復讐?
抑止論?
vs. ハード非両立論と矛盾する
道徳教育論
帰結主義的抑止論
i.e. 見せしめ
やや不道徳
正当防衛論
vs. 拘束
牢屋
拘束した時点で、もう防衛の必要はない
隔離説
唯一正当化できる
社会の権利
再犯の隔離
関連
死刑が正当化できない
予防監禁は正当化できない
抑止効果は十分
やや反直観的なケースがある
拘束したらば、社会は治療の義務を負う
治療でも尊厳は保て
でもアルコール依存症治療薬はセーフ
本当に…?wint.icon
天秤の余地
反動
責任ゲームへのインパクト
心理的な側面
自由意志の信仰
⇔ 援助行動 / 正の相関
vs. 攻撃行動 / 負の相関
指摘
それでも自由のデフレは止まらない
いつか道徳システムへの危機に直面する
人間観の可塑性
→ 意外に適応するのでは?
「ディストピアだ」という評価への批判
市民的自由: 他者による不当なコントロールの排除
意志の自由とは独立
= 自由は制限されるし責任は負わされる社会
もうなってる説
自由意志があってもディストピア
→ 自由意志がなく市民的自由のある社会はあり得る。
むしろ良さそう
結局、自由意志とは独立